きのうは嵐のような大風と豪雨で、なにかがはじまるような、新しい章にすすむ前のような感じがする1日だった。夜にはすっかり晴れて、三日月がいつもよりもうんと美しく光っていた。
ほんとうは朝からアロハシャツを作るつもりでいたんだけれど、子どもの話を聞いたり、郵便局に行ったりしていたらあっというまに時間が過ぎてしまった。手をつけはじめたのは15時すぎで、まあ休みってそんなもんだよねと思いながら、じっくり時間をかけて布を裁ち、2着分の下準備を終える頃には16時をまわっていた。以前、フラミンゴ柄の布でシャツを作ったことがあるんだけれど、当時はまだ経験が少なくて柄を合わせるという感覚がなく、出来上がったときにはフラミンゴが全員逆立ちになってしまった。(それはそれでおもしろかった)今回はそのようなことがないように、慎重に慎重に柄を合わせた。多分大丈夫だと思うけれどどうかな。少しドキドキする。
さあ縫いはじめるかとミシン糸のストックを引っぱり出し、ひとつひとつ合わせていく。しかし、どうしたことか、これだけたくさんあるのにどれもちょっとずつ違っていて合わない。うーん困ったな。妥協するという手もある。でもなぁ、少しの妥協があとあと大きなシミになって残るんだよな。よし、今日は我慢しよう。いずれにしてもボタンの在庫がないから、明日のお出かけの帰りにでも手芸店に寄って納得のいくものを買おう。ハギレをさらに小さくカットして手帳にはさんでおく。そうすれば、店頭で色を合わせられる。

朝起きてリビングへ行くと、カーテン越しに太陽の光が差し込んでいた。わたしたちの家も、カモミールも、ヤマボウシや栗の若葉も、みなぴかぴかに光っている。

きょうも1日安全に、たくさん笑って過ごせますように。
