こないだ仕上げた水玉のアロハシャツは、これまで縫ったもののなかで最も薄い生地で、扱いがとても難しかった。薄くてふわふわで繊細。同じふわふわでも、ダブルガーゼのほうが扱いやすいかもしれない。そのかわり、腕を通したときのやわらかさは格別で、依頼主である20歳もすごく気に入ってくれた。彼は背が高めなので、いつもの短丈じゃなく標準丈で。標準丈の場合、本来ならスリットが入るんだけれど、もともとゆったりめのラインだし、思いきってなしにしてみたら大正解だった。とてもいい。次は、待たせていた18歳用のアロハを作る予定だ。
実は最近、半袖と長袖がセットになっている開襟シャツの型紙を見つけた。その型紙はステッチを極力表に出さない作り方を採用していて、見た目がすっきりしている。とてもかっこいい。長袖にアレンジできるのもいい。新しい縫い方を習得できるのもいい。何より18歳が「この襟の仕立てがヴィンテージっぽい!」と盛り上がっているので、彼の分からは新しい型紙とレシピで作ることにした。
そうと決まれば次は布だ。今回はすべて大塚屋さんで購入した。18歳は白のダブルガーゼ、生成りのダブルガーゼ、鶴と花をモチーフにした和柄の3種類。20歳は今回もおおいに悩んだ結果、サンドウォッシュのギンガムチェック赤。わたしはマキシパンツ用にグリーンのコットンリネンを買った。そろそろ、タグも検討しようかなと思いはじめている。

日常が戻ってきたので、毎日の弁当作りも再開した。ありあわせのものをサッとつめるだけの簡単なものだし、面倒といえば面倒ではあるんだけれど、やっぱりわたしの1日はここからはじまるんだよなぁと思う。
