10年ほど前に買った型紙をひっぱりだし、マキシパンツを作った。ロングスカートのように見えるシルエットが気に入ってたんだけれど、ソーイング自体から遠ざかっていたので、作るのも着るのもひさしぶりだ。当時はめんどくさくて省略していたポケットや、要所要所のアイロンがけ、布端の処理もきちんとできるようになっていて、自分自身の成長を感じた。
大塚屋さんのセールで買ったコットンリネンクロスは、サラッとしていて気持ちいい。なかにペチパンツを履けば、透けも気にならない。夏用に、あと2着くらい作れたらいいなと思う。
夕方、18時過ぎに帰ってきた大学生たちと一緒に、川向こうのでっかい商業施設へ行ってきた。金曜日とはいえ平日だからか、施設内はガラガラ。犬の散歩がてらぷらぷら歩いている人や、夜ごはんを食べにきたらしい家族連れなど、われわれ同様ゆるーい感じの客がちらほらいる程度で、とても快適だった。(お目当ての長靴はサイズがなくて買えなかった)
時刻は19時24分。20時の閉店にぎりぎり間に合うかなと判断して、そこから20分くらいのところにあるモールへ車を走らせた。途中、高級外車の変なおじさんにからまれつつ(ぴったり横付けされて手を振られるなど)、到着したのは19時40分。わたしはミシン糸を買いに手芸屋、大学生たちはセール中の洋服屋さんへ急ぐ。無事に糸を買い、洋服屋さんで合流したのが50分。ものすごくかわいいTシャツを見つけた20歳が56分にレジに並び、お会計を終えたのが57分。タイムトライアルのような慌ただしさと、よくわからない高揚感に包まれながら帰路についた。帰りの車内には18歳がちゃっかり持参していた歌舞伎揚の軽快な咀嚼音が響きわたり、なんだか遠足の帰り道みたいだね、ほんとうにねなどと言い合い、笑った。窓から入ってくる風が少し冷たくて、潮っぽかった。
