L.L.Beanみたいなオーソドックスなトートバッグがほしい。好きな色の持ち手で、必要なものを入れられるサイズの。しかし、そういうふうに探すとなかなか見つからないもので、妥協して買うくらいだったら自分で作ってみるか!と思い立ったのが数日前のこと。調べてみると、家庭用ミシンでも8号帆布くらいの厚さなら縫えるらしい。まあ、やってみてダメならそのときにまた考えればいっか。
おとといの夕方、18歳を送るついでに書店へ行き、トートバッグの作り方がわかる本を探してみた。あまり多くない選択肢のなかから、1番ベーシックで応用しやすそうなものを選んでレジに並んでいたら、おもしろいことが起きた。
背後、しかも斜め後ろあたりから妙に熱い視線を感じる。おそるおそる振り返ると、見知らぬ女性がすぐそばにいて、次の瞬間バチンと目が合った。も、もしかして知り合いだろうかと考えてみるけれど全く思い出せない。すると、わたしが着ていた盆栽柄のアロハシャツを熱心に見つめながら「めずらしくて素敵な柄だなぁと思ってつい見ちゃいました。古い陶器なのかな、素敵!」と女性が言った。なーんだそういうことか。わたしじゃなくてシャツを見てたんだ。よかった、知り合いのことを忘れていたんじゃなくて。かわいいですよね、実は布を買って自分で作ったんですよと説明していたらレジの順番がまわってきた。生きているとおもしろいことがあるものだ。驚きと喜びが混ざり合った楽しい気持ちで会計を済ませ、家路についた。
ちなみに購入したのはこの本。最近は、この本のようにベースとなる知識や方法を解説してくれるものが好きだ。
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鶴柄のアロハシャツが完成したので、ちょっとした息抜きに自分用のマキシパンツを作った。

ここのところアロハシャツばかり作っていたから、気分を変えたくて。このデニム地は先日押し入れを整理していたときに見つけたもので、ほかにも茶色と辛子色のコットンリネン、ブラックウォッチのダブルガーゼが出てきた。コットンリネンはマキシパンツ、ダブルガーゼはパジャマ用のズボンに仕立てようと思う。
今日は大塚屋さんで注文したかわいい布が届く予定。そちらも楽しみだ。
