日記をお休みしている間に7月は終わり、8月も半分が過ぎようとしている。ミンミンミンミンジージージーばかりだった蝉の声に、近頃はカナカナカナカナが加わるようになった。夜になると、コロコロコロコロとこおろぎが鳴きはじめる。わたしがどんなふうに毎日を過ごしていようと、季節はそうやってぐいぐい変わっていく。
最後の日記を書いたあたりは、バタバタと音が聞こえるくらい忙しない毎日で、1日が終わる頃には身も心もへろへろだった。毎晩吸い込まれるようにおふとんに倒れ込んでは、泥のように眠った。それまでのわたしは、自分について「結構ストレスに強いほう」だと思っていたんだけれど、とんだ勘違いだったなと恥ずかしく思う。ストレスに強いのではなく、それを感じないでいられる環境にいただけ。大きな変化にのまれながら、わたしはしっかりとストレスを感じたし、心が折れそうになったのも一度や二度ではなかった。思い出すだけで、胃がきりきり痛むような日々だった。二度とあの日々には戻りたくない。
けれども、自分の弱点に気づけたという意味では、よい機会だったとも思う。働き方だったり、家族の在り方だったり、今後起こりうるさまざまな変化への向き合い方について考えるきっかけになったし、ストレスを感じるとSNSを見る余裕や日記を書く気力がなくなることもわかった。そして、自分が何に対してストレスを感じやすいのかも以前より見えてきた気がする。
今回はっきり自覚したのは、自分が思っているより変化に弱いってことだ。自ら変わること、変わろうとすることには積極的でいられるけれど、たとえば異動やクラス替えみたいな、外からの力で変えられてしまう状況にはめっぽう弱い。逆に、起伏が少なく、安定していて、明日すべきことが明確にわかっているときは、ストレスを感じにくい。あたりまえといえばあたりまえの話なんだけれど、わたしにとっては大きな大きな気づきだったなと思う。この気づきはぜひこれからの毎日にいかしていきたいし、そのためにできることはどんどんしていこうと思っている。
この1ヵ月ほんとうによくがんばったので、自分へのご褒美に以前から気になっていた手ぬぐいを注文した。いつもは「かまわぬ」で買うことが多いけれど、今回は「越後亀紺屋 藤岡染工場」の手ぬぐいにした。届くのが楽しみだ!
