きのうは、日記を書いたり、アロハシャツを縫ったりするのをお休みにして、朝から段ボールひと箱分の資料を確認し、前年度分のファイルを読み込み、Excelのデータをひととおりチェックしたあと、自動化できる部分には数式を入れて整え、来月配布予定の書類を作成、すでに作られていた分の校正と配置の調整(スペースを大量に使って配置されていたのでそのあたりを中心に)をして1日が終わった。
実は今年度、自治会の会計を担当することになったのだ。ある雨の日、おじいさん2人が疲れ切った顔をしてやってきて、どうにかやってもらえないだろうかと頭を下げるものだから、ここで強く断る理由もないし、まあいいかと思って引き受けた。子どもが2人とも成人して、少し気持ちの余裕ができたというのもある。頼まれたのが数年前だったら絶対に断ったはずだ。でも、できそうなときにできそうな範囲の頼まれごとを引き受けるのは、なんとなく自分のためでもあるような気がしたんだよなぁ。数カ月後、あれはやっぱり勘違いだった、やめておけばよかったと思うかもしれないけれど!

チェックと準備があらかた終わり、どうしても理解できないこと、釈然としないことが2つほど見つかった。わたしはどうやら「わからない」という状態をストレスに感じるようだ。イライラしつつ、これは前任者に確認しなければならないなぁ、面倒だなぁと思っていたところへ、花散らしの雨で肩を濡らした20歳が帰宅した。
彼は大学で会計の勉強をしている。おやつとコーヒーを差し出し、ちょっと教えてほしんだけどと質問したら、資料をサッと見て「ああ〜なるほど、これは○○という意味だから、こういうふうに処理すればいいよ。ママが疑問に思うのは普通のこと」と説明してくれ、あっというまに疑問が晴れた。そして、最後に付け加えてくれたひとことで、さっきまでのストレスがふわっと消えてなくなった。ありがたい。ヒーローは遅れてやってくる、とはまさにこのことだなと思った。