今朝、いつものように弁当を用意していたら、空がにわかに薄暗くなって、そのうちに雨がざあっと降ってきた。今日って雨の予報だったっけなぁと思いながら弁当を包み、熱いお茶を淹れ終わったあたりで、今度はピカーッと光が差しはじめる。強い風がびゅううびゅううと吹く。「大気の状態が不安定」という言葉が頭をよぎる。
雨が上がるのを待って庭に出ると、ジューンベリーの白い花が咲いていた。このあいだ植えたブラックペッパーミントやレモンバーム、カモミールも元気そうだ。

ヤマボウシの葉っぱもずいぶん開いてきた。ひと雨ごとに植物たちの様子が変わっていく。草木の間をすうっと風が通り抜けていく。

きのう、夕方あたりから少し冷たいさわやかな風が吹いていて、「ああ気持ちいい、春と夏のあいだくらいの、この空気が好きだなぁ」と思っていたら、コーヒーを淹れてくれた18歳が「今日の風と空気の感じ、すっげえ気持ちよくない?洗濯物取り込むだけのつもりだったんだけど、しばらくベランダでぼうっとしちゃったよ」と言うのでとても驚いた。
わたしと子どもたちは、親子ではあるけれど似ているところよりも違っているところのほうが多い。それでもときどきこんなふうに、同じタイミングで似たようなことを感じたり、考えたりすることがある。そのたびに、同じも違いもどちらもおもしろいものだなぁと思う。
