きのう、bitoさんで注文していたポストカードが届いた。松本のりこさんという方が石川県の山中地方を撮影した写真で、どれも美しく、どこか懐かしさを感じる風景ばかりだった。
特に意識して探しているわけじゃないけれど、収益の一部が寄付されるものを見つけたときは、なるべくそれを選んで買うようにしている。なんていうんだろう、自分にできる範囲の募金とは別に、企業やお店の姿勢に賛同することも大切にしたいんだよな。いいなと思うものに心を寄せて、行動につなげたいというか。ちなみに、このポストカードの収益の一部は、能登半島地震災害の義援金として寄付されるそうだ。
少し整理してからしまおうと思って、赤いお道具箱をあけると、最近どこかで見た写真が目に入ってきた。いや、もちろん、友人から送られてきたポストカードだから見覚えがあるのはあたりまえなんだけれど、別の場所でも見た気がしたのだ。クレジットをよく読んでみると、”アルセーニイ・タルコフスキー詩集 『白い、白い日』より 写真:鈴木理策”、その隣には”木の葉書 www.e-ecrit.com”とある。そうか、木林文庫さんの動画で観た、あの詩集のあの写真だったんだ。ぴーっと糸がつながって、ぎゅっと結ばれた感じがした。とてもうれしい、とても大切な縁。

いつもの窓から見える栗の木に花穂がつきはじめた。毎年、雨の季節がはじまる頃に白い花を咲かせる。季節がどんどん移り変わっていく。ときどき、そのスピードにハッとする。